ノリ服部(ペインター)と佐藤研也(建築家)。共に1981年生まれで、海外で学んだ経験を持つ二人が、それぞれ2次元と3次元の専門領域に根ざしたアイデアを持ち寄り、家具をデザインする実験的なプロジェクトです。2021年の夏期に伊勢丹メンズ館とCADANの取組みに出品していたプロトタイプに新たなアートピースを加え、さらに服部の既出の平面作品を併せて同一空間での再編集を試みます。
タイトル“Coffee Table Goes Wrong”について。
本の世界で、コーヒーテーブル・ブックと呼ばれるサブ・ジャンルがあります。それは読書や研究のための書物というより、瀟洒なリビングルームを飾るためのアクセサリーとしての本を指します。蔑称というのはやや言い過ぎですが、少なからず揶揄を含んだこの呼び方に巻き添えにされた格好のコーヒーテーブルの側から、ささやかな意趣返しとでも言うべきでしょうか。実用性を備えつつ、脱構築の先にある何かを模索するテーブルとライトなど、コーヒーテーブル・ブックには似つかわしくない存在への意思表明が込められています。
ノリ服部|Nori HATTORI
1981年岐阜県生まれ。2005年慶應義塾大学SFC卒業後渡英。ロンドン芸術大学チェルシー・カレッジ・オブ・アート アンド デザイン留学~2009年卒業。帰国後日本で活動。2013年以降はレーザーカッターや光学フィルムを使用するインダストリアル・ペインティングを実践。主な個展に2021年「permits」KAIKA GLLERY ROOM・A /本所・東京、2019年「境界とアクセス」、2018年「Draped Correctness」、2014年「Temporary Correctness」。またグループ展2021年「TRILLUSION」CADAN有楽町、「A HAPPY NEW WORLD」、2019年「媒質としてのアンビエント」、2016年「AKZIDENZ」、2015年「NEW BALANCE」いずれもスプラウト・キュレーション/東京など。
佐藤研也|Kenya SATO
1981年宮城県生まれ。2005年東京理科大学卒業。2007年同大学院修了。同年渡蘭、moriko kira architect(Amsterdam)、drftwd projects(Amsterdam)を経て、2015年にstudio niko(笹本直裕と共同主宰)を設立。2017-2019年東京藝術大学COI拠点特任助手及び特任研究員。建築を軸に領域横断的な活動を行う。主な活動歴に2015年「Under 35 Architecture Exhibition」うめきたシップホール/大阪。2020年「西尾久の食堂ギャラリー」東京。2020年グッドデザイン賞受賞など。
金属加工::阪上万里英