A HAPPY NEW WORLD 2021 Jan.23—Mar.28, 2021

ア・ハッピー・ニュー・ワールド

2021年1月23日(土)~3月28日(日)

秋山珠里/伊勢克也/尾関諒/木村太陽/齋木克裕/迫鉄平/ノリ服部/山本麻世

 

[開廊時間] 木曜―土曜:13:00–19:00 日曜:13:00–17:00 定休:月–水曜・祝祭日

 

営業時間についても急な変更の可能性があります。詳しくはWebやFacebookでご確認下さい。

 

これまでスプラウト・キュレーション展示経験のある8人のアーティストによるグループ展です。あえてサブタイトルをつけるなら「共感の連鎖」。新作はもちろん旧作も再インストールし、新しい関係性の中でリ・エディットされます。そこにあるのは、地のような図と図のような地/可能なる二元論の中間領域/偽装から擬態へ/緊張と脱力/絵画のグリッチノイズ/フラクタルとアンビエント/物質文明の成れの果て/虚無の向こう側/etc…

 

はてさて、平和呆けの後のサバイバルモードでのハピネスは果たしてどのように想像されるのでしょう?

 

秋山珠里|Juri AKIYAMA

1992年東京生まれ。10代から20代前半までを香港、イギリス、アメリカなど海外で過ごす。2015年ロードアイランド・スクール・オブ・デザインペインティング科卒業。帰国後2018年東京芸術大学大学院芸術科グローバルアートプラクティス専攻修了。「勿体」をテーマに絵画という概念そのものを体現的に読み解くコンセプチュアル・ペインティングを実践する。直近の個展は2020年「宙に潜る」スプラウト・キュレーション(東京)、グループ展に2020「考える人 (Thinkers)」 2020年海老原商店(東京)など。

 

伊勢克也|Katsuya ISE

1960年盛岡市生まれ。東京芸術大学デザイン科卒業後、1984年大学院修士を修めるそのほぼ同時期に、「日グラ」(日本グラフィック展@渋谷パルコ)の第5回大賞を受賞し。「日グラ」は第3回の日比野克彦の受賞をきっかけに、ファインアートとコマーシャル・アート双方を巻き込み、80年代中盤に大きなムーヴメントを醸成。その後東京タイポディレクターズクラブ(TDC)理事、女子美術短期大学の教授(現職)を歴任。プリミティブでアニミスティックな形象を探求するライフワーク「マカロニ」シリーズは、平面、ブロンズ彫刻、また造園など多岐にわたり、また最近は自らの膨大な落書きをAdobeイラストレーターでベジェ曲線に変換するなど、拡張と変容を繰り返しせながら継続中。

 

尾関 諒|Ryo OZEKI

1986年愛知県生まれ。2011年東京芸術大学大学院油画科卒業後ドイツに拠点を移動。2011-13年カールスルーヘ造形美術大学に在籍、その後ベルリンにて活動。2016年帰国。主な展覧会に2020年「海、メガネなど」スプラウト・キュレーション(東京)、2019年「KRONO.PLY」mumei(東京)、2018年「JPN_3」スプラウト・キュレーション(東京)、「In Hf」ドイツ文化会館(東京)、2015年「Ryo Ozeki, Paintings」Herrenhaus Edenkoben(エーデンコーベン、ドイツ)など。

 

木村太陽|Taiyo KIMURA

1970年神奈川県鎌倉市生まれ。創形美術学校研究科卒業後2000年以降ドイツ、アメリカ(ニューヨーク)を拠点にヨーロッパ、アメリカなど国内外で活動。独特な違和感を伴うシニカルな視点は、ドローイング、コラージュ、立体、映像、絵画、またそれらを統合したインスタレーションなど多岐に及ぶ。近年の展覧会として、2020年「ペインティング & 立体」ギャルリー東京ユマニテ(東京)、2015年「ガーディアン・エンジェル―木村太陽」 銀座メゾンエルメス・ウィンドウディスプレイプロジェクト(東京)、2014「木村太陽展」 スプラウト・キュレーション(東京)、「木村太陽: 55 Bethune Street, NYC」 アートコートギャラリー(大阪)、2012年「木村太陽 新作展」 nca | nichido contemporary art(東京)など他内外のグループ展多数。

 

齊木克裕|Katsuhiro SAIKI

1969 年東京生まれ。1992 年に創形美術学校で絵画を専攻したのち、1996 年に東京綜合写真専門学校を卒業。主に写真をメディウムに用いて、イメージにおける表象性と、展示空間のなかでの現前性の関係を問う作品を制作。2002 年アジアン・カルチュラル・カウンシルの助成でMoMA PS1(ニューヨーク)のインターナショナル・スタジオ・プログラムに参加以後、2018 年までニューヨークで活動。主な個展に 2018年「朝食の前に夢を語るように」スプラウト・キュレーション(東京)、「Non Architectural Photographs」、 ギャラリー・ミュゼ(東京)、グループ展に2017年、「Katsuhiro Saiki」、 Owen Art Gallery, Gould Academy(メイン、アメリカ)、2016年「New Intimacies」XYZ Collective(東京)、「囚われ、脱獄」、 SUNDAY(東京)など内外で多数。また2017 年にボリス・グロイス『アート・パワー』を共訳、同招聘プロジェクトとシンポジウムの企画を行う。  

 

迫鉄平|Teppei SAKO

1988年大阪府生まれ。2014年京都精華大学大学院芸術研究科前期博士課程修了。同前期博士課程満期退学。非・決定的瞬間を動画作品として提示する手法が注目される。第38回キヤノン写真新世紀2015グランプリ受賞。2020年埼玉県立近代美術館「写真と映像の物質性」参加。個展に2018年『FLIM』スプラウト・キュレーション(東京)、2017年「CHILL TOWN」VOU/棒(京都)など。またTHE COPY TRAVELLERSのメンバーとしても活動し内外で展覧会多数。

 

ノリ服部|Nori HATTORI

1981 年岐阜県生まれ。2005 年慶應義塾大学卒業後渡英、ロンドン芸術大学チェルシー・カレッジ・オブ・アート アンド デザイン卒業。レーザーカッターや光学フィルムを使用するインダストリアル・ペインティングを実践。主な個展に「境界とアクセス」2019、「Draped Correctness」2018、「Temporary Correctness」2014。またグループ展「媒質としてのアンビエント」2019、「AKZIDENZ」2016、「NEW BALANCE」2015(いずれもスプラウト・キュレーション)など。

 

山本麻世|Asayo Yamamoto

1980 年東京生まれ。多摩美術大学大学院美術学部工芸科修了後、’05 年から’08 年までヘリットリートフェルト・アカデミー陶芸学科(アムステルダム)、’08 年から’09 年までサンドベルグ・インスティテュート、ファインアート学科(アムステルダム)に在籍。オランダ、韓国、フィリピンなどでアーティスト・イン・レジデンスを行う。’11 年「六甲ミーツアート芸術散歩」で公募大賞特別賞彫刻の森美術館賞を受賞。同年、おおさかカンバス推進事業(大阪)に参加。’12 年、’15年に新潟越後妻有トリエンナーレ「大地の芸術祭」に参加。主な個展に2017年「川底でひるね」、2019年「母乳で育てた?それともミルク?」いずれもギャラリー川船(東京)など多数。2020年にグループ展Unrecognized Creatures(スプラウト・キュレーション)に参加。